普通の人間にすらなれなかったお荷物ビジネスパーソン日記

「普通」の人間にすらなれなかったお荷物会社員の日々 / いわゆる「氷河期世代」 / 惨めに野垂れ死にたくない

パワハラ体験談(人を追い詰めるテクニック)

今日のエントリは「パワハラ体験談」です。あと、私なりの観察結果も書きました。

1.人を詰まらせる環境

 「パワハラ相談窓口」的な窓口を持っている会社はそれなりにあると思います。で、そういうところは「秘密厳守」「相談者の保護」「相談により不利益を被ることがありません」という建前です。しかし、その一方で「そんな建前真に受けてるやつはバカだろ」という暗黙の了解もある。

 そういった窓口だけでなく、普通に上司に相談をするというルートもあります。ここでも前述のような建前が示されています。

 しかし、上司から日々詰められている場合は誰に相談すればいいのでしょう?そのまた上の上司?まあそうなりますね。しかし実際に問題を解決する際には、加害者(パワハラ上司)に対して、被害者が相談をしたという事実を話さないと対処はできませんよね?

 さて、ここでパワハラ被害者は詰んでしまうのです。加害者がどんな報復をしてくるかに怯える日々が始まるわけです。即日人事異動させてくれるわけじゃないしね。(それどころか、うちの会社は「メンタル疾患者は異動させずに対処」という方針を採用していました。方針を考えた人はモノを考えたことがないんだと思います)

 

2.人の行動は環境によって規定される

 そのような環境下に置かれると、結局黙して語らぬ、黙っていりゃボロは出ない、となってしまいます。もちろん、日々詰められて精神的に追い込まれても助けを求められなります。だって助けを求めたらそれが加害者(パワハラ上司)に伝わり報復が始まるし、配置転換も基本的に無いのだからそこから逃げることも離れることもできません。

 さて、こういう仕組みは誰にとって都合がいいのか。加害者なのに被害者の訴えを根に持つパワハラ気質上司にとっては都合がいいのかもしれません。

 

3.人間を追い込むテクニック

  自分が体験したものでは、

  • ひっかけ問題を出してうかつに答えると「お前いま”はい”って言ったよな何が”はい”なんだ」と詰められる。
  • 部下が精神的に限界に近づいてきて、そろそろ医者に駆け込んで休職かなとなっているタイミングで、部下を倒れる方向に追い詰めている張本人(パワハラ上司)が「いいかお前絶対倒れるなよ倒れたら承知しないぞお前の人生終わるからな」などと脅迫・恫喝を行ってくる。
  • パワハラ上司が自分の正当化のために、飲み屋で部下連中に向けて「パワハラとかモラハラとか〇〇ハラって言ってるやつはダメだカスだ!」と喚きたてる。

 

4.私がどうなったか

 精神が疲弊し、思考能力が落ちる。パワハラ被害をどのように訴えればいいのかわからなくなる。誰かに相談しても「秘密厳守」は建前なので、後でどのように報復されるか、ということを考えないといけなくなる。正直に被害を訴えることができなくなる。

 「今の担当から動かしてほしい」ということをパワハラを受けているという表現を使わずにどう表現すればいいのか、ということに神経を使うことになる。整合性も合わせないといけなくなる。

 で、私の場合、結局パワハラ上司からは離れることができたものの、「自分勝手にワガママ言って担当変えてもらったクズ」という評価を会社にされることになり、今でもそう認識されているようです。年度末の面接でパワハラ上司にさんざん恫喝されたことを今でも思い出します。ここ我慢すればもうこの上司の元からは逃げられるんだということしか考えられませんでした。

 

5.反省点(今からならなんとでも言える)

 「上司から追い詰められて精神的におかしくなっています。そのうえ更に倒れたら承知しないぞお前の人生終わりだぞと恫喝脅迫を受けています」と正直に言うべきでしたね。そうすればパワハラ上司個人になんと思われようが、会社からの認識としては「パワハラで追い詰められた従業員」ということになり、現実通りの認識をされたでしょう。

 

6.パワハラ上司の特性

 ここは余談ですが、人を追い込むテクニックを駆使するパワハラ上司のその他特徴を挙げてみます。

  • 配置換えの後、パワハラ元上司は露骨に私を嫌っているのですが、近くに第三者がいると「仲良さげに頼りがいのある兄貴分」演出をしてきます。第三者がいなくなると途端に話も目を合わせることもしなくなりますが。
  • 飲み屋で「女ってのは陰険だよなーババアってのは陰険だよなー」みたいなことをしばしば言うのですが、「ん?唐突に自己紹介か?でも自分の性別間違ってるぞ?」と思ったことを覚えています。