普通の人間にすらなれなかったお荷物ビジネスパーソン日記

「普通」の人間にすらなれなかったお荷物会社員の日々 / いわゆる「氷河期世代」 / 惨めに野垂れ死にたくない

劣等感の心理

 職場で他人を見ていると、自分以外の他人はきちんと仕事をしている。少なくともきちんと取り組んでいるように見える。

 それに引き換え自分は…という思考になってからもう何年経っただろうか。十年以上そんな卑屈な精神状態で生きている。自分がまだ若手で年数が上の人ばっかりの頃はまだよかったが、どんどん若い人が入ってきて若い人が着々と経験を積み、そして自分を追い抜いていく。これ、かなり惨め。

 そして焦りが生まれる。しかし、じゃあ自分は今からどうすればいいのか?今更頑張ったってもうダメだろ。給料も職位も上がらないよサラリーマンは一度失敗したら終わりなんだから…という思考がグルグルし、結局足がすくんで動けない。

 今思うことは、ダメでもいいから目の前の仕事にきちんと取り組もう。辛いことや責任から逃げるのではなく、周囲のように時に適当にやり過ごせばよかったんだ。みんながやってるように「普通」に振舞えば、それが無理ならフリだけでもしてればよかったんだ。これがあと五年くらい早く気づければまた違ったのではないか?

 こうして自分の惨めな人生は続いていく、のだけれど、何周回遅れになるかわからないけど今からでも目の前の現実に取り組めるのかな、という心境にもなっている。

 「みんな」は意外に「いい加減」であり、それが「普通」であり、「普通」であればそれなりにマシなレール(今の自分よりははるかに良いレール)に乗り続けることができるみたいだ。